日本映画にも出演したアメリカ人ジャズ・シンガー、ジェレ・コスビィの貴重音源
1960年製作の日本映画
『白い肌と黄色い隊長』(英題:Mrs.Joustra)
昭和35年9月公開
監督:堀内真直
という戦争映画に、
ジェレ・コスビィという歌手が、ヨーストラ夫人役で
出演していたそうです。
『キネマ旬報』昭和35年10月号(No.268)の中の記事によると、
“リー・スミス、エリース・リクター、ジャズ・シンガーの
ジェレー・コスビーなど外人タレントが多数出演している。”
とあります。
はて、この「ジェレ・コスビィ」というジャズ・シンガー・・・
映画公開当時、どのくらい日本で知られていた方なのか、
全く見当がつかない程、情報を見つけられないのです。
日本語の表記は、
「ジェレ・コスビー」または、
「ジェレ・コスビィ」
英語では
「Jelli Cosby」になっており、本名は
「Shelly Cosby」らしいです。
ジャズ・シンガーとして活躍していたというなら、
何か吹き込んだレコードはなかったのかと思うものの、
これが資料情報としては、
一枚も見つからなかったのです・・・?
何処か特定のお店で歌っていた専属歌手とか、
一般的な歌手の活動でなかったのかも知れないとも
考えておりましたが・・・・
何と!彼女の残した1曲のレコードのみ、
手元に発見しました。
このレコードは、
昭和41年7月に発売されていて、
全12曲収録、うち1曲のみ、ジェレ・コスビィが
吹き込んでいるのです。
発売はされているので、当時の市場には
出ているはず、ですが、
国会図書館には存在していないようです・・・
このレコードは一般市販品にもかかわらず、
まず見つけられないほど、
超ウルトラ・レア盤と言って間違いないでしょう(笑)
さて、このレコードの解説には
何と書かれているかと申しますと・・・
日本の映画に再三出演したことがあり、
毎日多忙な生活を送っているとあります。
でも出演映画は、
上記の『白い肌と黄色い隊長』しか見つけられず・・・???
アメリカのオクラホマ生まれ。
すらりとした長身の金髪娘で、透き通るような
青い目をしているそうです。
それなら写真を載せて欲しかったと思いますけれども、
写真は載ってません。
沖縄へ飛ぶ直前の慌ただしい時間を割いて、
このレコードの吹き込みがなされたと
書かれていました。
そして、“ダイナミックな人柄のにじみ出る、
彼女の歌には定評がある” ともあるので、
ある程度の歌声は披露されていたと
推測されますけれども、何だか不思議な情報です(笑)
まぁ、その超・希少な、珍しいレコードの録音を
一部ですが、ここにお聴かせします。
日本語の中に、何故か英語を含ませて歌っている
という奇妙さ・・・
ジェレ・コスビィという、
アメリカ生まれのジャズ・シンガーが残した音源です。