昔から人々は、さまざまな美術品を求めたり、
書籍を集めては楽しんできました。
それは、所有という欲求を満たし、
知的な好奇心による人類の文化的な楽しみなのです。
でも、現代はそれだけではありません。
近世まで容易には得られなかった
「音の蒐集」
という楽しみもあります。
物質として捕らえどころが無いまま、
瞬時に消えてしまう「音」は、
すぐに過去の「ある空間の音」となり、
それを収めた「録音(レコード盤)」は、
時代を超えて再現することが出来ます。
それなりの年月が経った録音には、
かつて自身が生きて来た時代を思い返すような、
懐かしいものもあります。
しかし、
もっと時間が経ったものや、外国という
遠い文化の地であったりする録音には・・・
過去の古き良き時代への憧れのようなものや、
もうこの世に存在しない人の録音、
あるいは、
ミステリアスで未知なるもの等へと想像が広がり、
知の欲求が湧いて来るのではないでしょうか。
「音の蒐集」作品として、
貴重なアナログ・レコード(レコード盤)の
数々を用いて企画制作させてもらった音楽CDを
御覧いただき、当方の別のサイト
『懐的音館』を通して、あなた様のお手許へ
届くためのプロセスも、合わせて
楽しんでいただきたいと願っています。
ホームページ『ムード・ミュージックの楽しみ』を
はじめとした当別館サイトも、
単なるデータの提供ではなくて、音楽による
発見や想像を「楽しんでいただくための機会」
として提供させていただきたく開設しています。
作らせていただいた復刻CDに対する
作品の背景を出すことによって、
人間味のある空間を模索してみようとも
思っています(笑)
何もアナログ・レコードで聴かなければ、という
ことではなく、アナログ・レコードそのものの
音の魅力をたっぷり取り入れた当方の復刻CD
(別サイトの「懐的音館」にて御覧になれます)
でも十分に、その音はお楽しみいただけると
確信しています。