16回転は現役だった・・・昭和41年の放送用レコード解説書より
2025年中、このサイトでは、
「レコードの種類」に関する記事が、
もっとも多く読まれていたようでした。
SP盤以外にも78回転のレコードは存在しますし、
ラッカー盤などもあり、さらに16回転のレコードにも
サイズの異なるものがあるなど、
実際には例外も少なくありません。
随分昔から存在していたようですが、小中学校の
校内放送で使われていた「放送用レコード」というものがあります。
中古レコードで見られるものには、
昭和40年代が多い気がいたしますけれども、
色んな内容のものがありました。
登下校時を知らせるものや、給食時の音楽、
入学式などの入退場用音楽、ファンファーレ、
運動会用の行進曲、そして
バック・グラウンド・ミュージック(BGM)など、
内容は多岐にわたっていました。
1枚ごとにバラバラにされて
見かけることが多いものの、昔のはボックス・スタイルの
箱に数枚まとめられ、一式として売られていました。
写真は、
「レコードが数枚まとめられて、ボックスひとつに1枚入る、
総合的な解説書」の一部分で、
昭和41年に日本ビクターより発売された、
放送用レコードのものです。
真ん中程のブルーの四角で囲った部分に、
『レコードの種類』というのがあります。

78回転のSP盤(Standard Playing の頭文字でSP)は、
“現在は作られていない”とあり、
45回転のEP盤(Extended Playing の頭文字でEP)は、
初期の頃の定義で片面2曲ですから
“直径17センチ、片面8分近くはいる”と書かれています。
また、45回転のシングル盤(こちらは「ドーナツ盤」の意味)として、
“片面4分”とあります。
33回転のLP盤(Long Playing の頭文字でLP)は、
“直径25センチと30センチがあり、片面で30分ていど” 、
そして、
16回転(正確には16と2/3 回転)は
ULP盤(Ultra Long Playing の頭文字でULP)は、
“LPより長時間演奏が可能だが、ほとんど出まわっていない”
と書かれています。
これは昭和41年(1966年)に発売された時点での
解説書ですので、この頃には16回転のレコードが、
「現役盤(廃盤ではなく、通常の流通に乗っているレコード)」
として存在していた、ということになります。
ただ、仕入れるレコード屋さんが、あまり無かった
という意味なのでしょう。
・・・そんな情報がわかる資料を最近目にしたので、御紹介しました。
© 2025 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)


