思いのアルバム『キャピトル・レコードからジミー・マクヒューへのトリビュート』

写真のLPレコードは
I feel a Song Comin’ On – Tribute to Jimmy McHugh from Capitol Records
と付けられた作曲家、ジミー・マクヒューへの
トリビュート・アルバム(トリビュート盤)です。
1969年5月23日に亡くなったことを受けて、
キャピトル・レコードで非売品として作られました。
 

レコード・ジャケットの裏側です。

ジミー・マクヒュー(Jimmy McHugh)は、
1894年7月10日にアメリカのマサチューセッツ州ボストンに
生まれています。1927年からドロシー・フィールズ(作詞家)
とコンビを組むようになり、映画主題歌をはじめ、
相当な数の作品を残しました。

代表作には、1930年のミュージカル・ショウ
『インターナショナル・レヴュー』のために書いた
明るい表通りで(On The Sunny Side of The Street)」や、
1935年製作のアメリカ映画『Every Night at Eight』
監督はラウール・ウォルシュ(本邦未公開)の主題歌
恋の気分に(I’m in The Mood for Love)」などがあり、
上記レコードのタイトルにもなっている
アイ・フィール・ア・ソング・カミング・オン(I feel a Song Comin’ On)
も、この映画での主題曲になっています。

彼が音楽を手掛けたアメリカ映画の中で、
日本で公開された主なものには
『ゴルフ狂時代』1930年製作、本邦公開:昭和7年4月
『黄昏に帰れ』1959年製作、本邦公開:昭和34年7月
などがありますが、日本で未公開なものを含めると、
かなりの数があります。
1957年製作の『追憶』(本邦公開:昭和33年3月)では、
ゲストで出演しました。
 

ジミー・マクヒューの思い出をつづるように作られた、
このLPレコードには、
全部で13人のアーティストにより、16曲が入っています。

黄金のシールに記されたアーティスト名は、
ジュディー・ガーランドキーリー・スミス
ペギー・リー
ジューン・クリスティアン・リチャーズ
ゴードン・マクレエ
フランク・シナトラ
ナット・キング・コール
ディーン・マーティン
レイ・アンソニー
トミー・サンズ
ネルソン・リドル
、そして、ジャッキー・グリースン
どれもキャピトル・レーベルの大御所ばかりですね。

美しい曲として、ムード・ミュージックの
レパートリーにも入ることの多い
ジミー・マクヒュー作品の記念レコードを
御紹介いたしました。

追記:当方でも、ジミー・マクヒューの曲を集めた
   レトロ・スタイルのムード・ミュージックの復刻CDを
   作らせていただいているのですが、
   試聴ファイルが用意できていないため、
   リストの掲載しておりません・・・できましたら、
   また追加で掲載させていただきます。