思いのアルバム『キャピトル・レコードからジミー・マクヒューへのトリビュート』
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2022/03/McHuge1.jpg)
写真のLPレコードは
『I feel a Song Comin’ On – Tribute to Jimmy McHugh from Capitol Records』
と付けられた作曲家、ジミー・マクヒューへの
トリビュート・アルバム(トリビュート盤)です。
1969年5月23日に亡くなったことを受けて、
キャピトル・レコードで非売品として作られました。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2022/03/McHuge2.jpg)
ジミー・マクヒュー(Jimmy McHugh)は、
1894年7月10日にアメリカのマサチューセッツ州ボストンに
生まれています。1927年からドロシー・フィールズ(作詞家)
とコンビを組むようになり、映画主題歌をはじめ、
相当な数の作品を残しました。
代表作には、1930年のミュージカル・ショウ
『インターナショナル・レヴュー』のために書いた
「明るい表通りで(On The Sunny Side of The Street)」や、
1935年製作のアメリカ映画『Every Night at Eight』
監督はラウール・ウォルシュ(本邦未公開)の主題歌
「恋の気分に(I’m in The Mood for Love)」などがあり、
上記レコードのタイトルにもなっている
「アイ・フィール・ア・ソング・カミング・オン(I feel a Song Comin’ On)」
も、この映画での主題曲になっています。
彼が音楽を手掛けたアメリカ映画の中で、
日本で公開された主なものには
『ゴルフ狂時代』1930年製作、本邦公開:昭和7年4月
『黄昏に帰れ』1959年製作、本邦公開:昭和34年7月
などがありますが、日本で未公開なものを含めると、
かなりの数があります。
1957年製作の『追憶』(本邦公開:昭和33年3月)では、
ゲストで出演しました。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2022/03/McHugh4.jpg)
ジミー・マクヒューの思い出をつづるように作られた、
このLPレコードには、
全部で13人のアーティストにより、16曲が入っています。
黄金のシールに記されたアーティスト名は、
ジュディー・ガーランド、キーリー・スミス、
ペギー・リー、ジューン・クリスティ、アン・リチャーズ、
ゴードン・マクレエ、フランク・シナトラ、
ナット・キング・コール、ディーン・マーティン、
レイ・アンソニー、トミー・サンズ、
ネルソン・リドル、そして、ジャッキー・グリースン。
どれもキャピトル・レーベルの大御所ばかりですね。
美しい曲として、ムード・ミュージックの
レパートリーにも入ることの多い
ジミー・マクヒュー作品の記念レコードを
御紹介いたしました。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2022/03/McHugh3.jpg)
追記:当方でも、ジミー・マクヒューの曲を集めた
レトロ・スタイルのムード・ミュージックの復刻CDを
作らせていただいているのですが、
試聴ファイルが用意できていないため、
リストの掲載しておりません・・・できましたら、
また追加で掲載させていただきます。