マーキュリー・レコードからのビジネス・レター(特別編)

マーキュリー・レコードからのビジネス・レターと、
サンプル盤などを御紹介してきましたが、
最後は「ビジネス・レター」ではないものの、
ビジネス上の書類・・・それも、
マーキュリー・レコードの決まり事(ルール)や、
契約書などのフォーマットが
“ひとまとまり”になったファイルの外観をお見せします。

写真にあるのは、
「manual of administrative procedure」となっています。
日本語にすると「管理手順書」みたいな感じでしょうか。
経営上の管理とか、そういった意味なんでしょうね。
1950年代の中頃から後半にかけての社内書類です。
最初のページに、「イントロダクション」があって、
かなり長い文章が記載されています。
その最初の、ほんの一部分だけ御紹介すると、
こんな感じです・・・

(原文)
「this manual of administrative and accounting
procedure has been compiled to enable our branch managers
and branch personnel to be well informed as to the
requirements of our company management,
to accomplish our aims, and to record the activity
pursuant to such results…… (etc,)」

(日本語訳)
「この管理および会計手順のマニュアルは、
当社の支店長および支店職員が
当社の経営陣の要件について十分な情報を得て、
当社の目的を達成し、そのような結果に基づく活動を
記録できるように編集されています・・・・(云々)」

これは最初の部分だけですが、
この部分だけ見れば、マーキュリー・レコードの
支店長や支店職員が見るためのマニュアルだった
という訳ですね。
ファイルの前半は、社内の決めごと、ルールなどが、
事細かく書かれています。

そして後半は、
現物書類のフォーマット・・・何かを記入する前の
ブランクになっている書類が色々入っています。
経理上の細かい項目があるものとか、
契約書の類がいくつか見られます。
いくつかの契約書のフォーマットには、名前とか、
金額、期日などを記入するようになっているスタイルです。

1950年代のマーキュリー・レコードの社員たちは、
こんな契約書を用意して、何かいろんな事務手続きを
していたのかなぁ・・・と、思いを巡らせていました(笑)
 

追記:ビジネス・レターの中には、透かしが入っているものもあり、
   1枚撮っていました・・・で、後編に入れるのを忘れたため、
   ここに記載しました(苦笑)