キャピトル・タワーのレコーディング・スタジオ内で聴く「外からの声」
(この記事は、以前のブログサイトからの再掲載です)
トイレで長居をしていると、コンコン!と叩かれ、
「まだぁ~」なんて扉の外から言われたことはあるでしょうか?(苦笑)
随分昔の駄洒落でありましたよね。
「おトイレ」が「音入れ(おといれ)」の
発音と同じなために
「音入れ」イコール「録音スタジオ」という意味から
トイレに行くことを「レコーディングに行ってきます」なんて言ってたり(笑)
でも、レコーディング・スタジオ(録音スタジオ)は、
防音で密閉されているので
中にいるアーティストや、演奏家に伝えるのは
外からマイクを使って流します。
1950年代にアメリカのキャピトル・レコードから
発売されたLPレコード・アルバムの収録時、
その実際の風景を感じることの録音が、
一部ですけれど残されていました。
それは、レコード制作者側の「現場の声」の部分です。
現在のことは知りませんが、1950年代当時
キャピトル・レコードのレコーディング・スタジオにて
収録する時、作品名などではなくて、
1曲ごと固有に付けられたマスター・ナンバーを
使っていたようです。
つまり、スタジオ内のアーティストや演奏家達に対し、
プロデューサーがマイクで、次の収録曲の番号を
読み上げて指示していたということです。
「曲名」ではないんですね。
なんと、一部ですが、その部分を復刻CDにて
お聴かせしているんです。
普通のレコードでは絶対に入っていない、
当事者しか耳に出来ない録音なのです・・・・
本当に数秒間の出来事ですが、
既に60年ほど経っている
キャピトルのレコーディング・スタジオ内にての
ある日の貴重な音声です。
それは、貴重な録音満載の
『ラジオのムード』レコード漫談(VMDJ-6)
に入っております。
ちなみに、このCDの写真は、
キャピトル・レコードの調整室から、
レコーディング・スタジオにかけての風景です。
まだキャピトル・タワーが出来る前に
使われていた古いスタジオです。
マイクの前に立っているのは、
歌手のマーガレット・ホワイティングです。
この写真の頃に吹き込まれたと
思われる彼女のSP盤からの録音も
このCDに収録されております。