インスピレーションで復活させた「時間を超えた音声の体験」出口王仁三郎ほか
戦前、霊的な感性によって様々な活動をしていた
出口王仁三郎 氏の貴重な肉声を
中心に収録した「思いを込めた声の録音」のコレクションとして、
『言霊の遺響』というCDを発表したのは2015年のことでした。
その後、お経などの部分をはずし、出口王仁三郎 氏中心にして
再編集したものをお売りしていましたが、
40ページ近いライナー冊子を手作りするのは大変で、
印刷屋さんに出すほど売れる訳でもないため、
品切れを機会にそのままにしておりました。
しかし、ここ1、2カ月前から、これを再び作るべきだという
(言葉にするのは難しいのですが)欲求のインスピレーションが
しばしばあり、私は冊子を作るのが大変な(値段に見合わない)ことを理由に、
ずっと心の中で拒絶していました。
ところが、今度はそれがA3サイズの紙1枚と、
その上にむき出しのCD1枚が乗っているスタイルの
(上記CDの)イメージが強烈に何度も頭の中に浮かんできて、
これは誰かが念を飛ばしているのだろうと考えていました(苦笑)
「冊子にする必要ない」「1枚の紙で、プラケースも必要ない・・・」
インスピレーションに沿って感じていると、
そんな声が心の中に響き、まぁ確かに過去の音源作品を
そのまま眠らせておくよりは、お役に立てればと考え、
正直に、そして素直にインスピレーションに沿って作ってみたのが、
今回のこのスタイルになりました。
『言霊の遺響』温故知新 ヴィンテージ・ヴォイス(XL-6004)
ただ、A3であっても1枚ではとても収まりきれず、
小さな文字にして2枚になりました。
録音は、以前の型番(LX-6003)の流用です。
すべて戦前のSP盤のため、傷ついていなくても
ノイズが大きいです・・・が、もうそれはダイレクト録音ゆえの、
彼らの着物が擦れるような音まで拾っている訳です。
物理的にノイズを消去して行くならば、やはり声や
音そのものの情報も欠落するため、
この手の音源は「まま」が一番良いと感じています。
雑音に気を取られるよりも、時代の味わいを(肯定的にと申しますか)
素直に受け入れていただく感性を
大切にしていただきたいと思うのでした。
それが芸術作品を鑑賞するということだと私は考えているからです。
これは、2017年9月に以前のブログに掲載していた記事です。