TVアニメ『デビルマン』・・・思い出の演奏を探った、レコードのひとつ
まさしくテレビアニメ世代!?というのか分かりませんが、
テレビには子供向けのアニメーションで溢れていた
時代がありました。私にとっては、子供時代だった
昭和40年代〜50年代のことです。
当時は両親からアニメーション(マンガ)のレコードを買うのを
禁じられてはいましたが、勝手に買ったり、
おばあちゃんに買ってもらったアニメのレコードはありました。
新品を扱う(当時の)レコード屋さんに行って、
アニメのシングルレコードのコーナーを見ると、
大部分は日本コロムビアから発売されているレコードです。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-first-ep1.jpg)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-first-ep2.jpg)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-re-ep.jpg)
当時の子供達は、これら日本コロムビアの
シングルレコード(シングル盤、ドーナツ盤とも言っていた)
を買って、針を落とす(聴く)訳ですけれど、
実際にテレビで流れているオープニングとエンディングとは
違うバージョンなんですね。
つまり、レコードに収録されているのは
「レコード用」に吹き込まれている演奏なんです。
曲、歌詞は同じだと思うのですが、私としては、
テレビで流れてくるのと同じものが欲しかったのです・・・
でも、偶然にテレビとほぼ同じ(近い)バージョンに遭遇して喜ぶことがありました。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-sonorama.jpg)
オープニングとエンディングに加え、ドラマが収録されています。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-sonorama-ban.jpg)
それは『朝日ソノラマ』から発売されているレコード(ソノシート)ですが、
こちらはレコード屋さんで見かけることは殆どありませんでした。
たまたま、『朝日ソノラマ』盤を見つけて、
買って針を落とすと・・・何とテレビと、ほぼ同じものなのです!
まだ子供ですからね、あえて『朝日ソノラマ』盤をレコード屋に注文する
というアイデアは思いつかず、
レコード屋のコーナーに置いてあるものから探して、
買ってくるのみでした(笑)
(上記写真の『デビルマン』朝日ソノラマ盤は、大人になってから中古で入手しました)
日本コロムビアから発売された『デビルマン』の
LPレコードには、ドラマ編がありました。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-drama1.jpg)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-drama2.jpg)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-drama3.jpg)
それぞれ収録されています。
(上の写真の)ドラマ編LPレコードも買いましたが、
収められた主題歌は、シングルレコードと同じものです。
そして何年かしてから、
BGM集(バック・グラウンド・ミュージックの略)が
作品ごとのシリーズで発売され、そこに
テレビ版の主題歌(オープニングとエンディング)が
収録されていて、やっとここで、子供時代の私が求めていた
音源が手に入ったのです!(笑)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-LP1.jpg)
同じ内容の復刻CDがアマゾンで発売されています。以下の商品名リンクから御覧になれます。
「ANIMEX 1200シリーズ 71 デビルマン」
これはやはり、当時の記憶を呼び覚まし、
再放送といえども、懐かしい思い出の記憶が溢れてくるのでした・・・
もう大感激したのを覚えていますが・・・
このLPレコードの存在を知って、
近所のレコード屋に注文して手に入れた時を
今になって思えば、2500円を調達するのも結構大変だった・・・という
「追記の思い出」も重なって、よみがえって来るのでした(苦笑)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-lp2.jpg)
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2024/01/devil-lp3.jpg)
B面の最後に「テレビ用のエンディング」が入っています。
自分にとって「思い出の音源」という意味では、
そのような解釈を持っておりますが、
生まれる前の時代のものや、未知のものも含め
時間が経った「昔の録音を楽しむ」という意味では、
レコードとして音源が発売された「当時の音」・・・には
当時の情景も見えてくる(連想や想像で感じられる、アンティークのような
印象の部分の)魅力があるのです。
これは(人によっては)上手くお伝え出来ないかも知れませんけれど、
現在の印刷物の色味とは違う、または表現出来ないような、
昔の印刷物の独特な色味を味わうような感じ、とも申せるでしょうか。
© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)