TVアニメ『デビルマン』・・・思い出の演奏を探った、レコードのひとつ
まさしくテレビアニメ世代!?というのか分かりませんが、
テレビには子供向けのアニメーションで溢れていた
時代がありました。私にとっては、子供時代だった
昭和40年代〜50年代のことです。
当時は両親からアニメーション(マンガ)のレコードを買うのを
禁じられてはいましたが、勝手に買ったり、
おばあちゃんに買ってもらったアニメのレコードはありました。
新品を扱う(当時の)レコード屋さんに行って、
アニメのシングルレコードのコーナーを見ると、
大部分は日本コロムビアから発売されているレコードです。
当時の子供達は、これら日本コロムビアの
シングルレコード(シングル盤、ドーナツ盤とも言っていた)
を買って、針を落とす(聴く)訳ですけれど、
実際にテレビで流れているオープニングとエンディングとは
違うバージョンなんですね。
つまり、レコードに収録されているのは
「レコード用」に吹き込まれている演奏なんです。
曲、歌詞は同じだと思うのですが、私としては、
テレビで流れてくるのと同じものが欲しかったのです・・・
でも、偶然にテレビとほぼ同じ(近い)バージョンに遭遇して喜ぶことがありました。
それは『朝日ソノラマ』から発売されているレコード(ソノシート)ですが、
こちらはレコード屋さんで見かけることは殆どありませんでした。
たまたま、『朝日ソノラマ』盤を見つけて、
買って針を落とすと・・・何とテレビと、ほぼ同じものなのです!
まだ子供ですからね、あえて『朝日ソノラマ』盤をレコード屋に注文する
というアイデアは思いつかず、
レコード屋のコーナーに置いてあるものから探して、
買ってくるのみでした(笑)
(上記写真の『デビルマン』朝日ソノラマ盤は、大人になってから中古で入手しました)
日本コロムビアから発売された『デビルマン』の
LPレコードには、ドラマ編がありました。
(上の写真の)ドラマ編LPレコードも買いましたが、
収められた主題歌は、シングルレコードと同じものです。
そして何年かしてから、
BGM集(バック・グラウンド・ミュージックの略)が
作品ごとのシリーズで発売され、そこに
テレビ版の主題歌(オープニングとエンディング)が
収録されていて、やっとここで、子供時代の私が求めていた
音源が手に入ったのです!(笑)
これはやはり、当時の記憶を呼び覚まし、
再放送といえども、懐かしい思い出の記憶が溢れてくるのでした・・・
もう大感激したのを覚えていますが・・・
このLPレコードの存在を知って、
近所のレコード屋に注文して手に入れた時を
今になって思えば、2500円を調達するのも結構大変だった・・・という
「追記の思い出」も重なって、よみがえって来るのでした(苦笑)
自分にとって「思い出の音源」という意味では、
そのような解釈を持っておりますが、
生まれる前の時代のものや、未知のものも含め
時間が経った「昔の録音を楽しむ」という意味では、
レコードとして音源が発売された「当時の音」・・・には
当時の情景も見えてくる(連想や想像で感じられる、アンティークのような
印象の部分の)魅力があるのです。
これは(人によっては)上手くお伝え出来ないかも知れませんけれど、
現在の印刷物の色味とは違う、または表現出来ないような、
昔の印刷物の独特な色味を味わうような感じ、とも申せるでしょうか。
© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)