「館内BGMの秘密」から、昭和30年代の映画館内で使われた映写機紹介アナウンスのレコード
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2022/12/20170429_4974001.jpg)
と、収録に使わせていただいたSP盤です。
(これは、当方の古いブログに2017年4月に掲載したものを加筆修正した記事です)
別のサイトで御紹介させてもらった
『映画館のまわし者』荒島晃宏(著)の中に
「館内BGMの秘密」という項があります。
“BGM”とは、バック・グラウンド・ミュージックの略で、
後ろで静かに流すというような意味の音楽です。
テレビや映画のドラマで、バックに流す音楽と
御説明すればよいでしょうか。
「ムード・ミュージック」を意味することもあります。
上記『映画館のまわし者』の本では、
映画館内で聞こえるBGMを調整する話から始まり、
そのBGMには配給会社で用意されるものと、
映画館側で調達するものがあるとのことで、
そこから話が続いています。
BGMの内容には、
いくつかのパターンがあるようですけれども、
少し昔の時代のを想像するだけでも
面白いと思っていました。
![](https://record-music.com/wp-content/uploads/2022/12/CD-VMDJ-4.jpg)
写真のCDは、当方復刻CD
『ラジオのムード』Vol.4
「高度経済成長時代の、音の映画館」と題したものです。
ちょうどラジオ番組ふうに、
アナウンスと音楽で構成したCDで、
この中に当時、日本の複数の映画館内で使われた
レコードを2曲かけています。
しかも、映写機の宣伝のようなことまで
アナウンスされていて、そんな最新のトーキー再生装置が
あった時代だったことを偲ばせます・・・
『生命の神秘』『ビルマの竪琴』『失われた大陸』
『タランチュラ』『クリムゾン・キモノ』
『昼下がりの情事』『めぐり逢い』などなど・・・
『パンドラ』他の映画のコマーシャルまで
前後して入り、多くのサントラとともに、
お楽しみいただこうと作らせていただいたCDですが、
今に思えば、自分で作ったのに、
何故かもの凄くミステリアスな作品集です(苦笑)
☆
このCDに使わせてもらった
「映画館用のレコード」は
日本語で館内アナウンスされているというタイプ
ですけれど、他にも、
外国のレコードを含め、いくつか種類があります。