「館内BGMの秘密」から、昭和30年代の映画館内で使われた映写機紹介アナウンスのレコード

当方復刻CD『ラジオのムード』Vol.4「高度経済成長時代の、音の映画館」
と、収録に使わせていただいたSP盤です。

(これは、当方の古いブログに2017年4月に掲載したものを加筆修正した記事です)

 
別のサイトで御紹介させてもらった
『映画館のまわし者』荒島晃宏(著)の中に
「館内BGMの秘密」という項があります。


“BGM”とは、バック・グラウンド・ミュージックの略で、
後ろで静かに流すというような意味の音楽です。
テレビや映画のドラマで、バックに流す音楽と
御説明すればよいでしょうか。
「ムード・ミュージック」を意味することもあります。

上記『映画館のまわし者』の本では、
映画館内で聞こえるBGMを調整する話から始まり、
そのBGMには配給会社で用意されるものと、
映画館側で調達するものがあるとのことで、
そこから話が続いています。

BGMの内容には、
いくつかのパターンがあるようですけれども、
少し昔の時代のを想像するだけでも
面白いと思っていました。
 

『ラジオのムード』Vol.4「高度経済成長時代の、音の映画館」
このCDは当方別サイト『懐的音館』でお求めいただけます!

写真のCDは、当方復刻CD
『ラジオのムード』Vol.4
「高度経済成長時代の、音の映画館」と題したものです。
ちょうどラジオ番組ふうに、
アナウンスと音楽で構成したCDで、
この中に当時、日本の複数の映画館内で使われた
レコードを2曲かけています。
しかも、映写機の宣伝のようなことまで
アナウンスされていて、そんな最新のトーキー再生装置が
あった時代だったことを偲ばせます・・・ 

『生命の神秘』『ビルマの竪琴』『失われた大陸』
『タランチュラ』『クリムゾン・キモノ』
『昼下がりの情事』『めぐり逢い』
などなど・・・ 

『パンドラ』他の映画のコマーシャルまで
前後して入り、多くのサントラとともに、
お楽しみいただこうと作らせていただいたCDですが、
今に思えば、自分で作ったのに、
何故かもの凄くミステリアスな作品集です(苦笑)

このCDに使わせてもらった
「映画館用のレコード」は
日本語で館内アナウンスされているというタイプ
ですけれど、他にも、
外国のレコードを含め、いくつか種類があります。