ティアック(TEAC)レコード・レーベルの誕生!

東京テレビ音響株式会社として1953年8月26日に誕生した
「ティアック株式会社 (TEAC CORPORATION)」の
カセット・テープなら、使われた方もいらっしゃるでしょうか・・・
昭和時代の話ですけどね(笑)

カセット・テープも、レコードと同じように、私にとっては
既に4歳位から使っていて、
(録音の出来る空の)生テープを一番多く購入するように
なったのは中学生か高校生ですけれど、
ディスカウント・ストアで買う事が多かったので、
ティアックのものは2、3本しかなかった気もします(苦笑)
オープンリール・スタイルの特徴的なカセットが印象的でした。
今回は、そのティアックのレコードを取り上げてみました。

1971年10月に別途設立されたティアック特機株式会社が、
レコード事業部を立ち上げて、1973年7月に、
その内容を発表しています。
上記の画像にある昭和48年(1973年)7月1日付けの
会社資料「第一回 発売新譜決定表」を見ると、クラシック、
ポピュラーともに、中南米の音楽をメインにしていたようです。

また、昭和48年7月23日付けの新聞では、
「中南米音楽を強化 ティアック 欧米15社と原盤契約」
という記事があります。
その中のレーベルでは「ブラジル・フェルマータ」と
「ミュージック・ホール」は、以前に日本のキング・レコードから発売、
「パーセプション」は日本コロムビアから単発(1本買い)で
発売されていましたが、それ以外全部は
日本で発売されたことがないレーベルというので、
当時としては相当に意欲的な企画をされていたことと思います。

さて、そのティアック・レーベルの
第一回目として発売されたポピュラー部門の
最初のLPレコード・アルバムはというと・・・
ペレス・プラード楽団の『ちょっとだけよ・・・タブー』(TPLー1001)
でした。

『ちょっとだけよ・・・タブー』(TPLー1001)

何とこれはメキシコ市まで行って、
ティアックのディレクター立会いの下に録音(1973年の春)されたそうです。
全14曲には、ティアック側が要望したものと、
ペレス・プラードが希望した曲が、ほぼ半分ずつ
入っているとのことで、
目玉はアルバム・タイトルにもある「タブー」という曲です。
これはもともと1956年頃に彼が吹き込んでおりますが、
1973年頃の当時の子供なら誰でも観ていたような
テレビ番組「8時だヨ!全員集合」(土曜日の夜8時からTBS系で放映)
の中で、加藤茶さんのストリッパーのようなコントで使われ、
話題になっていた演奏です。
その加藤茶さんが言う「ちょっとだけよ」を
ペレス・プラードに言わせて、
新たに吹き込ませているというアイデア・・・録音を聴いてみると、
不思議な感じがします(苦笑)

上記の写真にある 「第一回 発売新譜決定表」 の中身です。

この14曲の中には、彼が今まで演奏していなかった楽曲が
6曲ぐらいはあると思われますけれど、
どれも新鮮で面白く仕上がっています。
中でも映画『ゴッドファーザー』のテーマ「愛のテーマ」は
格別で、彼がこの曲を編曲すると、こんなんなっちゃうんだ・・・と、
良い意味でびっくりかえりました(笑)

RCAビクターによるペレス・プラード楽団の音源は
ありふれてますが、ティアック・レーベルによる、
海外の人達も知らない
日本独自のペレス・プラード録音は未復刻なので、
現在となっては当レコードも貴重な存在でしょうか。
私をラジオ番組にでも呼んでいただけたら、おかけしますが(笑)
今はお聴かせできなくてスミマセン・・・なお、
そのティアックは、1985年頃にレコード事業から完全撤退しました。

上記のLPアルバムの、見開きジャケットに封入されていたアンケートハガキです。
ハガキの裏面です。
ティアック社員からの手紙。これからレコード事業に参入するための決意、御礼、案内などが書かれていますが、個人宛なので文面ならびに、差出人(ティアック特機株式会社レコード事業部 事業部長)の個人名の個所に、ぼかし加工をしています。