『影なき恐怖』(Julie) 1956年製作、アメリカ映画
『影なき恐怖』(Julie) 1956年製作、アメリカ映画
監督:アンドリュー・L・ストーン
音楽:リース・スティーヴンス
作曲:レオナード・ペナリオ
演奏:レオナード・ペナリオ
主な出演者:
ドリス・デイ(ジュリー)
ルイ・ジュールダン(ライル)
バリー・サリバン(クリフ)
本邦公開:昭和32年5月、モノクロ、上映時間99分
夫を亡くしたジュリーは、
ライルと再婚し、新婚旅行に出かけた。
しかし、ライルという男性は、
非常に嫉妬深い面を持った人物で、
ジュリーは驚いて彼から逃げ出すものの
捕まってしまい、自分の前の夫を殺したのがライル
であったことを知る。
そして恐怖を感じたジュリーは、前の夫の
従兄クリフとともに逃亡するが、
ライルはジュリーを殺そうと、執念深く追跡して行く。
身を隠すためにスチュワーデスとなったジュリーに
ライルは気づき、彼女の乗務する飛行機に乗り込んで、
乗客もろとも道連れに無理心中を試み・・・
ライルに殺されそうになって
必死に逃げるジュリーの場面には、ピアニストの
レナード・ペナリオ本人が作曲し演奏している挿入曲
『真夜中の断崖』が繰り返し使われていたそうです。
この映画のサウンド・トラック盤は作られていませんが、
上記の挿入曲である『真夜中の断崖』の
サウンド・トラックのみ、実は録音が存在しています。
その貴重なサントラ録音の1曲を含み、
厳粛で重々しい雰囲気をただよわせる
ムード・ミュージックにまとめられた、1950年代発売の
レコード・アルバムを復刻させていただいたのが、当方の
復刻CD『ドリーム・ラプソディー』(EH-608)です。
この収録曲目から考えて、
当時アメリカでの一般大衆の文化が
そのまま感じられるほどの、リアルな文化遺産と
いっても、いいでしょうか。
それも、当時のアメリカ国内の人達が聴いていた
レコードの音をそのままに、
お楽しみいただくことが出来るので、
映画のミステリアスな恐怖場面のムードとともに、
その感覚も直に触れていただけることと思います。
何故、ムード・ミュージックの楽団演奏に、
レナード・ペナリオの録音が入っているのかは、
ライナーに書いてあります・・・