5Gのアイフォン12と12プロの「最もパワフルなiPhone」でびっくり!

テレビで「5GのiPhone12とiPhone12Pro」のコマーシャルが
流れて来てびっくりしました・・・
バックの音楽がイマ・スマックとは(苦笑)

(社交ではない)ダンスのために用いられる
ミックスというスタイルに変えられているので、
現物の音楽そのものではありませんが、
まぁそれでもヴォイスはそのまま使われているので驚きます。
彼女の作品(声)を知らない人は、
きっと最新のものだろうと思うでしょうけれど、
既に66年以上も経っている録音なのです・・・

(ここに、そのCMの公式動画をリンクさせてもらっていたのですが、
非公開になっため、削除しました)

前回、前々回などに続き、再度、イマ・スマックの
記事になりました(笑)
でも、それだけ私にとっては、このアーティストが
お気にリなのです。
彼女自身が吹き込んだレコードの数は案外少なく、
アルバムでも数タイトルしかありません。
このコマーシャルにて作られた「ゴーファー」という曲は、
アメリカのキャピトル・レコードから
4番目に作られた『Mambo!』というアルバムに
入っています。
1954年に10インチ盤(8曲)で発表され、
翌年に3曲加えた12インチ(30センチ)盤で
発表されています。
グレン・ミラー楽団などで、スイング・トランペッターとして
活躍していた楽団リーダー、ビリー・メイの協力
(一部の作曲、全部の編曲と指揮)のもとに作られています。

1954年当時に発売された4曲入りのEP盤


奇妙な音楽というのは沢山ありますが、
イマ・スマックの『Mambo!』というアルバムほど、
私にとって興奮させられたものはありませんでした(笑)
何といってもパワーあふれるヴォイス、
エロティックなものを感じさせるミステリアスなムード、
そして個性的なラテンタッチのアレンジ、
どれをとっても、その場に引きずられるような楽しさが
あるのです!
この「私の超お気に入りアルバム」は、
ムード・ミュージックとして復刻させていただいていますが、
そもそも、ムード・ミュージックというカテゴリーに、
イマ・スマックは入るのだろうかと思われる方も、
いらっしゃるかも知れませんね。

当方復刻CD『マンボ!』(EH-311)
『懐的音館』にて取り扱っています。
https://edison-international-records.com/product/311
(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます。音質は製品と同じではありません。)


ヴォーカルなのか、それとも唸り声なのか、
という風変わりな作風の多い彼女のレコードは、
アメリカでも「イージー・リスニング」や
「ムード」と書かれた、あるいはハワイアン系を
はじめとした演奏ものなどが多い
「エキゾチック」などのコーナーに入れられている場合が
多くあります。
それには、彼女を有名にさせたのがアメリカの楽団指揮者、
レス・バクスターであることが関係しているからです。

イマ・スマックは、彼女の夫(モイセス・ヴィヴァンコ)と
ともに、故郷のペールから旅をしながらニューヨークへ渡り、
彼女の歌を聴いたキャピトル・レコードの
ワルター・リヴァースによって専属契約を結ぶことになりました。
そして、風変わりなムード・ミュージックを
得意としたレス・バクスターによって
「インカ帝国ふうのムード」に仕上げられた
レコード・アルバム『ヴォイス・オブ・エクスタベイ』
(これは以前の当ブログでも御紹介しております)が
1950年に発売され、世界中の大評判となりました。

それは、かつてのイマ・スマックの音楽とは
全く異なったスタイルの、レス・バクスターの音楽なのです・・・
そこから、レス・バクスターの音楽・・・
つまり、ムード・ミュージックや
エキゾチック音楽として(当時は)扱われるように
なっていたからです。

そして、この『Mambo!』というアルバムの中のは
「チキン・トーク」という曲もあり、
その別テイク(未レコード化)のバージョンがあります。

この試聴がそうです。
吹き込んだ当時にテストされたラッカー盤が、
このアルバム・プロデューサーの手許に残されていたらしく、
それは『レコードのムード』冊子編Vol.1(CD付き)にて
収録し、発表させていただいております。

『レコードのムード』冊子編 Vol.1(CD付き)VMBCー7501
『懐的音館』にて取り扱いしています。
https://edison-international-records.com/product/7501


1950年代当時にアメリカのキャピトル・レコード
(Capitol records)で作られていた営業マンのための
資料には、以下写真のような感じで、
ジャケットの絵柄とともに曲目も記載されています。
もちろん、曲目のリストなり、
他のスタイルでも資料は存在しますが、
例えばこの少し後の時代になると、ジャケットの絵柄等が
変わっていたり、12インチ化することで、
どの曲が追加されていたりなどの情報を
調べることが出来るのです・・・

前回の記事で紹介したアルバム『太陽の乙女の伝説』のレコード