桂喜代楽、桂愛子による昭和の漫才『三菱さんのどえらいテレビ』(超・稀少録音)
スポンサーリンク
昭和のテレビ(番組ではなく機械の方)というと、
どんな感じのスタイルを思い浮かべますか?
筆者の幼少期に家にあったのは、家具調の大きなテレビでした。
奥行きも横幅も大きくて、
ステレオ音声でもないのに、大きなスピーカーと
小さなスピーカが2つずつ左右に付いてました。
これで、『デビルマン』とか『バビル二世』などを観てたんですね・・・
そのうちに、このテレビが壊れて、
少し小さなテレビに変わったのですけれど、
まだチャンネルを変更するのは「つまみで回す方式」でした。
しばしば泊まりに行っていた、横浜にあった母方の実家の
テレビは2台あって、大きな家具調のテレビと、
居間には小型のテレビがあり、この小型のテレビが壊れたことで、
祖母が最新式の(当時としては)大きなナショナル製テレビを買いました。
チャンネルを回すのに、つまみでなく、
タッチ式のボタンなんですね(笑)
これを見たみんなが衝撃を受けました!
「回さなくていいんだ」って(笑)
しかも、音量のボリュームも、回すのではなく、
スライド式になっていて・・・
1978〜79年頃だったと思いますが、
その辺りの時代から、テレビのチャンネルは
タッチボタン式になっているのかも知れません。
☆
スポンサーリンク
☆
時代はこれより少し前、1977年に
三菱電機が「ダイヤトロン(DIATONE)」ブランドで、
高級化路線シリーズのテレビを売り出しました。
鮮明画像、大画面化、高音質化、タッチ式電子チャンネル、
リモコンなどの機能があったようです。
これら高級化路線シリーズ・テレビの
販売促進のためのパンフレットやレコードが作られ、
その一つに
「桂 喜代楽、桂 愛子」による漫才がありました。
タイトルは、『三菱さんのどえらいテレビ』です。
☆
スポンサーリンク
☆
出囃子が最初と最後にあって8分半位あるので、
漫才の賞味としては7分ほどの時間です。
この三菱の高級テレビをネタに漫才が展開され、案外面白かったです(笑)
作は、谿 渓太郎 (たに けいたろう)氏になっています。
出演している、桂 喜代楽(かつら きよらく)、桂 愛子(あいこ)は
戦前から夫婦コンビで長く活動していた漫才師です。
レコード現物は、当時、店頭販売しているような、
大きな店の店内でかけて流していたもののようです。
ちなみにレコードの片面(A面)は、男女2人によるアナウンスで、
演出に効果音などを入れ、凝った作りの長いコマーシャルが入っています。
パンフレットのような厚紙の大きな作りのジャケット(というのかな?)に
上記のレコードと、当時流行曲のカラオケのソノシートが入っている状態で
配布されていました。
一般に市販されない非売品であったことと、
この企画のシリーズが売られている期間だけの役目だったこと
を考えると、相当に稀少なレコード(そして録音作品)であると考えます。
© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
★
スポンサーリンク
★