大本山「總持寺」二祖国師六百回大遠忌 〜 日本古来の究極のリラックス音源とも解釈できるヴィンテージ・サウンド

大本山「總持寺(そうじじ)」は、
神奈川県横浜市鶴見区にある有名な寺院です。

福井県の永平寺と並んで、曹洞宗の大本山として知られております。

写真は、二祖国師六百回大遠忌の記念として、
1964年(昭和39年)に作られた2枚組みのソノシートです。

大本山總持寺の歴史などを知りたい方は、
公式サイトを御覧になってください。
https://www.sojiji.jp/daionki/



二祖国師六百回大遠忌の記念
2枚組みのソノシート


『二祖国師六百回大遠忌』ですが・・・

「二祖国師」とは人名で、
孤雲懐奘(こうん えじょう)という、
曹洞宗の開祖、道元禅師の弟子のことです。
「大遠忌(だいおんき)」は、50年毎の年忌法要のことです。



1枚目の赤いソノシートには、
孤峰智璨(こほう ちさん)禪師による「法話」が収められています。

「禪師(ぜんじ)」というのは、高徳の禅僧に対する尊称のことです。
当時の大本山總持寺 貫首(かんじゅ)でした。
かなり長く(8分位)お話しされていらっしゃって、
優しそうなお人柄が感じられます。
現在となっては、お声が聞ける稀少な録音でしょうか。

孤峰智璨(こほう ちさん)禪師


明治12年(1879年)8月16日、富山市総曲輪町の御出身。
凄い経歴が色々書かれており、
昭和32年10月15日に大本山總持寺 貫首に就任されたそうです。

昭和35年11月8日に日米修交100年を記念して、
アメリカ各地を行化され、アイゼンハワー大統領に謁見、
国際親善の実を挙げ、引き続きヨーロッパをまわり、
イギリス、ドイツ、イタリアほか、
各国を視察された旨が記されております。
昭和42年11月1日に御遷化されました。

2枚目の青いソノシートには、
『二祖国師 奉讃和讃』
『二祖国師 奉讃詠歌(梅花流詠讃歌)』
が収録されています。


「和讃」は、親鸞聖人が教えをわかりやすくしたもので、
仏や先人の高僧などを讃える歌に旋律を付した和讃を
「奉讃和讃」としているようです。

「詠歌」は、短歌や和讃に節をつけて歌うものです。

どちらも、お声が孤峰智璨 禪師とは違うので、
誰か他の方が歌われているようです。

以下、ちょっとだけ、お聴かせいたします。

一般の音楽とは違いますが、心を無心にして、
じっと聴いていると、
とても心地よく感じるのが不思議です(笑)
昭和39年に吹き込まれたヴィンテージ・サウンドで楽しむ、
究極のリラックス音源と言えるでしょうか。

© 2025 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)


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