ジョニー・ダグラス楽団のアルバム『潮風のいざない』の中でも面白い『マデイラのバレー』の元々の演奏レコード
もう相当前の話ですが、インターネット上でおつきあいのあった
アメリカ人の誰かが「イギリスのレコード・コレクターが自身の
コレクションを売っているから見てみては?」と教えてくれて、
そのホームページを見に行きました。
名称も忘れてしまいましたけれども、(ここのメインサイトのような)
昔ながらの作りのホームページに、
レコードリストが売値とともに記載されていました。
ちょうど、文字だけのカタログのような感じです。
ほとんどが1960年代以降のイギリスのロック(ブリティッシュ・ロック)
だったので、欲しいと思うものは無かったものの、
数枚の1950年代のシングル盤があった中に、
1枚だけジョニー・ダグラス楽団のがありました。
そのシングル盤を1枚だけ購入するのも悪いかと思って(苦笑)、
他のシングル盤も合わせて注文してみました。
すぐに来たメールには、御自身が高齢で身体が不自由になったため、
自分のレコード・コレクションの引受け手を探しているとあり、
カタログ作成や発送作業などは全部、息子の誰々(名前が書いてあった)
にさせるということが書かれていました。もちろん英語ですよ。
ペイパル(PayPal)という決済方法で支払ってから、
すぐにレコードは届き、
中には御本人による手書きの手紙が入っていました。
「自分が買って、長く持っていたレコードを
引き取ってくれてありがとう(云々)」・・・色々書いてあって、
シングル盤2枚しか買わなかったので
何か申し訳なかったかな?と思いながら、もう一度、
彼のホームページでリストを見ましたが、
欲しいと思うものが特になかったのと、
予算もありますし・・・で、多分、一ヶ月後か、
もうちょっと後だっかも知れませんけれど、
どうされているだろうか?と気になって、
また見に行った時には、もうホームページはありませんでした・・・・。
売るのをやめちゃったのか、それとも・・・ ?
という出来事があって入手させてもらった1枚の
ジョニー・ダグラス楽団のシングル盤です。
発売は1956年で、イギリスのオリジナル盤。
曲名は、私にとっては思い出深い
『マデイラのバレー』(裏面は『バイ・ザ・ファウンテンズ・オブ・ローマ』)でした。
なぜ思い出深いのかと申しますと、過去の記事
にも書いておりますが、
小学生の時に、お気に入りで聴いていたジョニー・ダグラス楽団の
LPレコードのアルバム『潮風のいざない』の中に、
このシングル盤と同じ『マデイラのバレー』という曲が
入っていたからです。
アルバムの方は、『ポルトガルの四月』という曲に続いた
(切れ目のない)メドレー演奏になっていて、
軽快なリズム演奏とともにA面最後の余韻(波の音など)を
飾る場所に入っていました。私としては、
この演奏が面白くて気に入っていたのです。
さて、この本家イギリス盤のシングル・レコードにも、
聴いていたLPレコードと同じようなスタイルの演奏が
入っているのかと思いきや・・・・同じ曲でありながら、
アレンジ、演奏スタイルは全然違っていました(笑)
シングル発売の方が、LPレコードのアルバムよりも
ずっと古いですから、ジョニー・ダグラス楽団の
『マデイラのバレー』というと、こちらが元々の演奏
ということになりますね。
この思い出のシングル盤は、当方の復刻CD
『大皿の上の単品』(EH-373)にて、
またLPレコード・アルバムの『潮風のいざない』ともに、
共有させていただいておりますので、
よかったら御覧ください。
© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
『大皿の上の単品』(EH-373)
『潮風のいざない』(ST-372)