ナット・キング・コールが歌った『アンフォゲッタブル』のアンリリース・バージョン
アンリリース、未発売、未公開・・・表現は色々ありますけれど、
日本だけでなく、世界でも、
一般市販のレコードとしては作られていない・・・という意味の
『Unforgettable(アンフォゲッタブル)』の録音があります。
この度、そんな貴重音源(アンリリース作品)を音楽が
お好きな方と共有させていただくために、当方復刻CD
『資料録音(16)』(XP-10016)
ポピュラー・ヴォーカルの楽しみ 〜
ナット・キング・コールの世界初公開音源?!編
にて収録させていただきました。
ナット・キング・コール (Nat King Cole) が吹き込んだ
『Unforgettable(アンフォゲッタブル)』のレコードは、
アメリカのキャピトル・レコード (Capitol Records) から、
1951年7月にシングル(ドーナツ盤と、SP盤)で
発売されたのが最初です。
レコード番号は「1689」で、B面は『Pretend』でした。
続いて、約3ヶ月後の1951年10月に
B面を『My First and My Last Love』に組み替えた
シングル(ドーナツ盤と、SP盤)レコード番号「1808」が
発売されています。以下の資料に掲載しています。
どちらも、ネルソン・リドル(Nelson Riddle)楽団による
ストリングスの伴奏が付いたもので、同一の録音です。
また、1952年に発売された10インチのLPレコード、
同名タイトルの12インチのLPレコードに入っている
『Unforgettable(アンフォゲッタブル)』も同一の録音です。
他には、1961年のステレオ・バージョン、
1956年11月のステージ録音などがありますけれども、
上記のアンリリースの録音とは違い、
資料上でも発売されたものと一致する録音はありませんでした。
ただ、復刻CDに関しては、
ナット・キング・コールが吹き込んだ『Unforgettable(アンフォゲッタブル)』
の入ったものが世界中で膨大に出てますから、
ひとつひとつ調べる訳に行かないものの、当方のものは、
キャピトル・レコードにて吹き込まれた音源のため、
それに限ると間違いなく、
アンリリース・バージョンであると解釈いたしました。
© 2023 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)
『資料録音(16)』(XP-10016)
ポピュラー・ヴォーカルの楽しみ 〜 ナット・キング・コールの世界初公開音源?!編