『ポセイドン・アドベンチャー』(Poseidon Adventure)1972年製作、アメリカ
『ポセイドン・アドベンチャー』
原題:Poseidon Adventure
製作:1972年
製作国:アメリカ
監督:ロナルド・ニーム (Ronald Neame)
主な出演者:
ジーン・ハックマン (Gene Hackman) フランク・スコット牧師 役
アーネスト・ボーグナイン (Ernest Borgnine) ニューヨーク刑事マイク・ロゴ 役
ステラ・スティーヴンス (Stella Stevens) マイク・ロゴの妻 リンダ 役
レッド・バトンズ (Red Buttons) 雑貨商ジェームズ・マーティン 役
シェリー・ウィンタース (Shelley Winters) 中年夫婦のベル 役
ジャック・アルバートソン (Jack Albertson) 中年夫婦のマニー・ローゼン 役
キャロル・リンレイ (Carol Lynley) 歌手のノニー・バリー 役
パメラ・スー・マーティン (Pamela Sue Martin) 17歳のスーザン・シェルビー 役
エリック・シーア (Eric Shea) スーザンの弟ロビン 役
ロディ・マクドウォール (Roddy McDowall) 船のボーイ、エーカーズ 役
音楽:ジョン・ウィリアムス (John Williams)
本邦公開:昭和48年3月
70ミリワイド・カラー、ステレオ、上映時間117分
豪華客船ポセイドン号が
ニューヨーク港からギリシャへと向かう途中で、
大津波に遭って転覆爆発。
乗客1400名の中から、生き残った人々が脱出を試みる物語です。
筆者は、小学生だった頃の夏休み(1980年?)に、
テレビで夜に放映されていたものを観ました。
顔が焼けただれた死体を写す場面もあり、
ストーリー的には当時かなり残酷な印象を受けたのを覚えています。
多分それから1、2度は同じくテレビで観ておりますが、
内容としては高評価に判断して良いと思います。
当時発売された「サウンド・トラック盤」としては、
日米ともにシングル(ドーナツ)盤しかなかったようです。
日本で公開当時に発売(昭和48年3月)されたサウンド・トラック盤。
しかも主題歌『モーニング・アフター』のA面のみです。
テレビでは主題歌が流れていなかったような・・・?
B面は、この主題歌を歌ったモウリーン・マクガヴァン (Maureen McGovern)
が歌う『真夜中の嵐』ですが、劇中には使われていない曲のようです。
こちらは上記に近い頃に発売されたと思われる、
ビクター音楽産業から発売されたシングル盤です。
アーティスト名は「フィルム・スタジオ・オーケストラ」となっていて、
演奏のみです。日本国内のアーティスト奏者であると思われます。
A面は、サントラと同じ、主題歌『モーニング・アフター』のインストです。
サントラ盤の女性ヴォーカルをそのまま抜いたカラオケのような感じ。
B面は『メイン・タイトル』となっています。
豪華客船が海を渡るような、壮大な情景を感じる、
ジョン・ウィリアムスによるスコア。
ムードのある演奏です。
これもサウンド・トラック盤と同じ頃に発売された、
東宝芸音によるシングル盤。曲目もサントラと同じ、
主題歌の『モーニング・アフター』で、演奏のみです。
こちらは、かなり明るい印象のアレンジになっており、
女性のハミングのようなのが入っています。
この演奏を聴いた限りでは、とても映画の内容とは似つかず、
違和感があるものの、インストの演奏としては面白いと思います。
しかも当時流行りの「4チャンネル・ステレオ」になっていました。
B面は別の映画の曲。
演奏は、両面ともに「スタンリー・マックスフィールド・オーケストラ」
で、日本国内の奏者のようです。
そして、この『ポセイドン・アドベンチャー』という
映画のサウンド・トラックとしては極め付きのレコードを
(お聴かせ出来なくて申し訳ありませんが)最後に御紹介します。
このレコードは、一般に市販されたものではなくて、
アメリカ内の一部の大きなラジオ局のみに、
映画の宣伝素材として(映画公開当時、1972年12月)
配られたものです。
10秒から60秒まで、全部で5種類の
コマーシャル・バージョンが入っています。
低いサイレンのような音や、衝撃音などの効果音をバックに、
宣伝のアナウンスが入っているもので、
臨場感が伝わってくる録音です。
この映画がアメリカで公開される頃に、この録音が
大きなラジオ局の電波に乗って、
各家庭のラジオから流れていたと思うと、
またそれも一種のノスタルジアのようなムードが
あって楽しいものです・・・