エラ・メー・モーズ (Ella Mae Morse)のレコードの思い出
アメリカのポピュラー歌手「エラ・メー・モーズ (Ella Mae Morse)」は、
主に1940年代から50年代にかけて活躍しました。
でも当時の日本では、ほとんど紹介されなかったのか、
中古レコードも国内で見かけることもなく、
ラジオのオールディーズ番組でも聴いた覚えが全くありませんでした。
1990年代中頃に、アメリカの中古レコード屋さんから
取り寄せたキャピトル・レコード(Capitol Records)の
ヒット曲を詰め合わせたLPレコードで、
筆者は初めて彼女を知りました。
その頃でも、エラ・メー・モーズのレコードは入手困難か、
あっても結構な値段がしていたので、
やっと見つけても迷っていた訳ですけれど、
お気に入りアーティストの一人だったため、少しずつ
シングル(ドーナツ)盤を購入しておりました。
ロサンゼルスにあった、ある中古レコード屋さんで、
探している中古レコードのリスト(ウォントリスト)を送ると、
積極的に探してくれる店員さんがいたんです。
「探している」と書くと、物凄い値段でふっかけて来る
中古レコード屋も多々ありましたけれど、
その店員さんが提供してくれる中古レコードの値段は
(他のアメリカの中古レコード屋さんと比べても)格安でした。
それで、筆者は彼に頼んで、
随分沢山の中古レコードを探し出してもらい、
お世話になった訳ですが、その1枚が、
エラ・メー・モーズ (Ella Mae Morse)の
入手困難なファースト・アルバムでした。
1954年に10インチ(25センチ)盤で発売され、
後に12インチ(30センチ)で発売されています。
最初の10インチ盤ですから、当時の相場としては
500ドルから700ドル位です。
残念ながら、状態があまり良くなかったものの、
迷うことなく購入させてもらったのも、
既に30年ほど前の話になりました(苦笑)
購入した正確な値段は忘れてしまいましたが、
多分、40ドル位ではなかったか?と思います(苦笑)
ちょうど、この頃(1990年代中頃)、東京は神保町の
トニイ・レコードにもよく通っていて、
西島経雄さんとレコード談義をさせていただいてました。
当時、筆者は西島経雄さんの(過去を含めた)御活躍を
何にも知らず、ただ中古レコード屋のオーナーであるだけだと
思っていたんです・・・ 当時の筆者がまた、とてつもなく
マニアックなレコードの話をしていたにもかかわらず、
西島経雄さんには話が通じて、
2人だけで時間を忘れて盛り上がっていたものでした(笑)
エラ・メー・モーズ (Ella Mae Morse)のレコードが、
なかなか手に入らなくて、彼女のレコードでも色々
お話しさせてもらっています。
そして時々、本当にとてつもないマニアックな
レコードの資料を西島経雄さんに見せては、
驚かせていたのも、今となっては楽しい思い出です。
何年か、通い続けましたが、勤務していた会社が
法律に触れるようなことを言い出し、他の同僚達のためにも
反発し続けたことで酷い目に遭い、
「こんな会社、やってられるか!」と辞めたことで
収入が不安定になり、殆どお店に行けなくなってしまった
経緯があります・・・(悲)
それは余談ですけれど、エラ・メー・モーズ (Ella Mae Morse)の
レコードで西島経雄さんを思い出してしまいました。
2枚目のアルバムは、西島経雄さんから紹介されて
購入したと思います。
エラ・メー・モーズは、キャピトル・レコードにて、ジャズ、ブルース、
ロックンロールなど、多彩なスタイルで吹き込みをしていて、
それらの作品を御堪能いただこうと、
アルバム以外の稀少録音を復刻させていただきました。
『資料録音(28)』(XP-10028)にて、お楽しみいただけます。
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